ドラガイド
リーチ麻雀のドラ(ボーナス牌)完全ガイド
ドラとは?
ドラは役ではないが和了手に翻を加えるボーナス牌です。「ドラ」の名前は「ドラゴン」に由来し、麻雀における運の要素を象徴しています。和了手のドラ牌1枚につき1翻が加算され、重複も可能です。3枚あれば3翻になります。
重要:ドラだけでは和了できません。最低1つの役が必要です。
表示牌システム
ドラは表示牌(ひょうじはい)によって決まります。表示牌はドラそのものではなく、ドラの「1つ前」の牌を示します。
数牌 (1-9)
風牌
三元牌
ドラの種類
表ドラ
+1 翻/枚局の開始時、王牌からドラ表示牌が1枚めくられます。この表示牌の次の牌がその局のドラです。
表ドラは戦略に興奮と深みを加えます。全員が見えるため、ドラを追うか守備を優先するか判断できます。
裏ドラ
+1 翻/枚立直和了時、表ドラ表示牌の下の牌がめくられ、追加の表示牌となります。
裏ドラは立直のリスクへの報酬です。和了後にしか分からないため、地味な手が一気に満貫や跳満になるドラマが生まれます。
カンドラ
+1 翻/枚誰かがカンを宣言すると、王牌から新しいドラ表示牌がめくられ、全員にドラが追加される可能性があります。
カンドラはカン宣言の判断を複雑にします。自分の手を助けることもあれば、相手を有利にすることもあります。
カン裏ドラ
+1 翻/枚カンドラ表示牌それぞれに対応する裏表示牌があります。立直和了の場合、これらが追加の裏ドラとなります。
カン裏ドラはカンがある局で立直の報酬を増幅し、予想外の跳満や倍満を生み出す可能性があります。
赤ドラ
+1 翻/枚赤ドラありのルールでは、特定の5の牌が赤く塗られています。これらは表示牌なしで常にドラとして扱われます。
赤ドラは常に運の要素を加えます。プレイヤーは自然に赤5を大事にし、手作りや相手の読みに影響を与えます。
槍槓の例外
槍槓(カンを奪うロン和了)では、特別なドラルールが適用されます。
奪われたカンは新しいドラ表示牌を追加しません。カンが成立しなかったため、新しい表示牌はめくられません。和了者のドラは既存の表示牌のみでカウントされます。
ルールセット別の違い
| ドラの種類 | WRC | 連盟 | M | 雀魂 |
|---|---|---|---|---|
| 表ドラ | ON | ON | ON | ON |
| 裏ドラ | ON | OFF | ON | ON |
| カンドラ | ON | OFF | ON | ON |
| カン裏ドラ | ON | OFF | ON | ON |
| 赤ドラ | OFF | OFF | ON (3) | ON (3) |
ドラの数え方
ドラ翻は役の判定後、合計翻数に加算されます:
合計翻 = 役の翻 + ドラ数- 1.全ての表示牌を確認(表ドラ + カンドラ)
- 2.各表示牌からドラ牌を特定(次の牌)
- 3.手牌のドラ牌を数える(暗部 + 副露 + 和了牌)
- 4.立直和了なら:裏ドラ + カン裏を加算
- 5.赤ドラありなら:赤5の枚数を加算
計算例
基本のドラ
表示牌が三萬なら四萬がドラ。手牌に四萬が2枚あれば+2翻。
立直と裏ドラ
立直和了で八索(表ドラ)1枚と三筒(裏ドラ)2枚 = 合計+3翻。
赤ドラの重複(M-League)
表示牌が四索なら全ての五索がドラ。赤五索は2翻(赤1 + 表示1)の価値。
戦略的ヒント
立直の判断
立直は裏ドラを有効にしますが手が固定されます。立直の確定1翻と裏ドラの可能性、柔軟性の喪失を天秤にかけましょう。
カンの判断
カン宣言は情報を晒し、全員にドラを追加します。すでにドラがあるか強い手でない限り、カンは避けましょう。
ドラ読み
早い段階でドラを捨てた相手は手の価値が低いかもしれません。ドラを持ち続けている相手は多く持っている可能性があります。ドラが多そうな手への放銃に注意しましょう。
ドラの価値
ドラは手の価値を上げる効率的な方法です。1ドラで基本点2倍、3ドラで8倍。全ての役と重複します。